【2020.2.8セミナー】「空き家選びとリノベーションの極意」開催レポート

 2月8日に、清流の国ぎふ暮らしセミナーが「空き家選びとリノベーションの極意!!」をテーマにシティプラザ大阪にて開催されました。

 今回のゲストスピーカーは、一般社団法人インクの代表を務める中島昭之さんと、白川町移住交流サポートセンターの集落支援員である山本葵さんのお二人です。現在の活動のご紹介や空き家選びの極意をそれぞれの視点からお話いただいた後、クイズで古民家に対する知識を深めるワークショップが行われました。
 

 
 中島昭之さんは、岐阜県揖斐郡出身。27歳の時に、「ものづくりがしたい!」と岐阜県森林文化アカデミーへ入学したことを転機に、卒業後は大阪の設計事務所で五年間の修行をされ、その後美濃市にて建築やもの作りを中心に空き家の利活用や地域おこし活動を開始されました。2015年に自らが立ち上げた一般社団法人インクを中心に、住宅・家具の設計を行うOgumaやNPO法人WOODACの理事・東海代表を務めるなど、精力的に活動されています。

 「建築・モノづくりを通して暮らしを向上させたい」をモットーに活動されているという中島さん。現在の活動の中心となっている一般社団法人インクでの仕事内容を詳しくご紹介いただきました。
 まずは民家の状態を調査する「建物の健康診断」。「図面は建築界の共通用語」というほど改修には欠かせない重要な図面ですが、古い家にはそれがありません。そこで、古民家の間取りから建築様式まで詳細に調査し、改修すべき箇所を的確に診断するそうです。その他にも改修を実際に体験できるワークショップや、美濃市の魅力を発信する和紙を利用したワークショップも実施しています。また、前住民の荷物の片付けが問題となりがちな空き家問題と移住者支援を組み合わせて、1日片付けを手伝う代わりに好きなものを持っていって良い「空き家に残っているもの片付け」を開催するなど、「空き家対策」と「地域おこし」をかけ合わせて活動されています。

  
 生まれも育ちも大阪という山本葵さんは、平成26年から白川町地域おこし協力隊に就任にし、そのまま移住。白川町に移ってから約7年が経つ現在は、白川町移住交流サポートセンターにて経理事務や空き家・移住の相談業務などを行われています。

 サポートセンターの支援内容をご紹介いただいた後、中古物件の見つけ方から空き家物件のチェックポイント、空き家のお金事情まで「古民家移住に興味はあるけれど、何から始めたらいいかわからない」という方にも分かりやすく「空き家選びの極意」についてお話いただきました。
 中島さんには、設計事務所や現在の活動で培った専門知識を生かして、空き家を見る際のポイントなどのワークショップを行っていただきました。その後ゲストスピーカーと参加者との交流会が設けられ、古民家で新しく生活を始めることについて参加者から質問があり、ゲストからリアルなお話がありました。

 

 新しい生活を始める上で欠かせない「住まい」。地方へ移住される方の中にも、空き家をリノベーションして、こだわりの詰まったマイホームに憧れる方も多くいらっしゃると思います。今回は建築のプロである中島さんと、移住者の支援が専門である山本さんのそれぞれの視点から、空き家選びとリノベーションの「リアル」についてお話いただきました。まずは「自分がどんな暮らしをしたいか」という理想をしっかり持つことの大切さや、空き家選びにおいて生活する上での現実的な必須項目など、立場の違うお二人のお話だからこそ学べることがたくさんありました。また、会場には、岐阜県各市町村の空き家バンク登録物件紹介コーナーもあり、「なんとなく興味がある」と参加してくださった方が、もう一歩踏み込むきっかけになるようなセミナーであったと思います。

(セミナーレポート 大学4年 R.N.)

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