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【継業ストーリー】飛騨市河合町 河合漁業生産組合 中屋征夫

【継業ストーリー】飛騨市河合町  河合漁業生産組合 中屋征夫
  • 中屋征夫

    河合漁業生産組合 代表

  • 後継者 マッチング完了!

後継者の募集していた本件は、マッチングが完了いたしました!

多数のお問い合わせをいただきありがとうございました。
移住にあたり継業に挑戦してみたい方は、一度【清流の国ぎふ移住交流センター】にお問い合わせください。
他の【継業ストーリー】にて継業を実践した移住者さんの事例も要チェック!

(以下はマッチング以前の内容。現在募集は終了しております)

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清流が流れ、自然に囲まれた河合町

岐阜県飛騨市河合町、ここは美しい山と川に囲まれた自然豊かな町です。清流「小鳥川」が地区を囲むように流れており、河合橋を渡り、JR 高山本線の踏切を越えると、どこか懐かしさを感じる山里の景観が見えてきます。また、道路に沿って建物が立ち並び、山に向かって階段状に広がる独特な田園風景が広がっています。

冬は深い雪に覆われて雪国の暮らしとなりますが、春は一斉に野山に草花が咲き、桜の花も四月末頃には満開になります。夏は釣り人が清流での魚釣りを心ゆくまで楽しみ、秋が深まる頃には絶景の紅葉が山々を彩るのです。

険しい山々の間を清流が流れ多くの水に恵まれた地域であるここ飛騨市河合町では、川魚の養殖事業が行われています。長く営まれ地域に愛されてきた事業ですが、
事業者である中屋征夫さんは「後継者の不在」に頭を悩ませます。
後継者が見つからなければ、この事業も数年の内に廃業をせざるを得ません。

きれいな水が良い魚を育てる。日本でここにしかないダム湖での養殖

飛騨を流れる清流の宮川。透き通った水はとてもきれいで魚が生き生きと泳ぐ様子も見ることができます。その宮川へと流れる小鳥川には下小鳥ダムがあり、
その畔にあるのが、中屋征夫さんが代表をつとめる「河合漁業生産組合」です。

県道 478 号線(清見河合線)を、「河合漁業生産組合」に向かってダム沿いに走る車の車窓からは絶景が広がります。
栗ヶ谷橋に差し掛かると、左手の水面に、日本で唯一ダム湖で養殖を行っている「河合漁業生産組合」の養殖場が見えてきました。

養殖場には岸から専用のボートで向かいます。
おだやかな小鳥川に整備されているダム湖の養殖場では、10m×10m の網が 15 個設置されており、その中で魚の養殖が行われています。魚を育てるにあたり小鳥川の水温が最適ということで、この養殖法が長年続けられてきたのです。

この条件で今日まで養殖を続けていられるのはダム湖を管理する関西電力から無償で水面を利用できることが大きな理由であるとのこと。新規に同じ事業を立ち上げようとしても同じ待遇は得られません。
「この事業をこれからも営んでいけるように、次の後継者の方に引き継いでいきたい」と中屋さんは話します。

独学で学びながら切り開いた養殖事業

中屋さんは「河合漁業生産組合」を始められる以前、実家の建設会社で働いていました。職業としての漁業経験は全くなく、始めは数多く苦労をされたそうですが、魚や釣りが大好きだったこともあり、覚悟を決めてこの事業を前事業者から引き継ぐことにしました。

実は中屋さん自身も現在の施設等を引き継いだ後継者だったのです。

そして、今日まで 25 年間この養殖業を営んできました。

当初、右も左もわからなかった中屋さんですが、独学で学び続けながら、自分の育てる魚と向き合い、最高の魚を育てることに尽力されてきました。中屋さんは「根性がないとなかなかできない。」と話してくださいました。

「河合漁業生産組合」は、下小鳥ダムの養殖場を中心に、上手には「食用の養殖池」、下手には「稚魚を育てる養殖池」があり、この 3 つの設備をうまく利用しながら養殖漁業を成立させています。これらの設備をうまく活用することで効率良い事業運営につなげています。

養殖業の一年と絶品の魚

放流する魚は冬から春にかけて育てます。小さなマスやイワナ、ヤマメの稚魚に毎日数回エサを与え、丈夫にのびのびと発育するよう丁寧に育てていきます。
選定し、放流し終わったあとに残る魚は、食用魚専用の池に移されて育てられます。そして 7 月から冬頃まで、料理屋や旅館へ提供されるのです 。

卵から稚魚にして塩焼きで魚を食べられるようになるまでに 1 年ほどかかるため、その間、大変な手間と労力がかかります。
良い魚へと育てるための妥協のない思いで育てた中屋さんの魚は、「一度食べたら他の魚は食べられない!」とお客さまから評判なんだとか。

11 月には魚の卵をしぼり、稚魚を育てる池で育て始め、また次の春に放流できるよう備えます。中屋さんはこうして、長年途切れることなく養殖をされてきました。

創り上げてきたノウハウや漁業設備を引き継ぐ

魚が育つための良い環境、良いエサ、良い水質や魚の選別の目利きなど、「魚を育てるうえで必要なこと」は何でも教えますと中屋さん。これまで様々な種類の魚を養殖してきた経験をもとに、少しでも、継業の不安がないようにアドバイスしていきたいと話していました。

できれば、水産業経験者や水産大学を卒業している方など水産業、漁業に熱意を持っている方を希望しますが、
中屋さん自身、未経験から引き継ぎ始めた仕事のため、
「未経験でも体力と根性がある若者なら大丈夫」と、明日の後継者との出会いを心待ちにしています。

飛騨の水で育てた河ふぐが地元の名物料理に

本来は海で育つ「とらふぐ」が雪深い山奥の飛騨市で食されており、飛騨市のきれいな地下水を使って養殖され、口にするとコリッとした食感の中に旨味と甘みが広がります。
そして数年前から、この地の名物料理となったのが「河ふぐ」です。

「ふぐ」 と言っても実際はアメリカナマズのことを指すのですが、当時の岐阜県知事がフグに勝るとも劣らない味であると絶賛し、河合町の「河」と「川のフグ」をかけて「河ふぐ」と名付けられました。

中屋さんから頂いた名刺の裏面には「高級河ふぐ料理 飛騨清流なまず」と印刷されており、これは知事直筆の書であるとのこと。
そのことをとっても嬉しそうに、また誇らしげに我々に教えてくださった中屋さん。
「河ふぐ」を地元の名物にするために長年尽力されてきたこれまでの取り組みは多くの方に知っていただきたい、
中屋さんの素晴らしい実績です。

現在、「河ふぐ」の養殖は行っていませんが、今後、管理している池で再度養殖に挑戦することもできるため、「飛騨市の名物も継承してもらえるように」とも考えています。

この「河ふぐ」は雪のように美しい白身で淡白であっさりとした味わいです。
現在は、町内の「Yu Me ハウス」で河ふぐのコース料理を食べることができます。ぜひ一度ご賞味ください。

地域の思い、飛騨市役所 農業振興課 山本さんより


飛騨市役所 農業振興課 後継者支援係の山本誠二さんに、この度の中屋さんの後継者募集に関してお話を伺いました。

「平成 25 年に事業譲渡のお話をいただいてから、飛騨市としても様々な形で募集をしてきたのですが、発信が市内にとどまり、市外や県外の方々に伝えることができずにいたことが課題でした」と振り返ります。

飛騨は、森林が 93%を占め、そのうちの 7 割が広葉樹のため、天然のミネラルが豊富な谷水を使うことができます。
そのため、中屋さんが手がけてきた魚のように、本当においしい魚を育てることができることが一番の魅力であり、市としてもなんとか次代に残していきたい事業です」と力強く語ってくださいました。

ここまで記事を読んでくださった皆様へ

自然と共に暮らし、自然と共に仕事ができる土地、飛騨市河合町。
この町には、広大な養殖場と地域の思いを、一人で背負ってみえる方がいらっしゃいました。

この地で事業を始めてから今日までの日々を熱心に語ってくださった中屋さん。
ときおり養殖場をジッと見つめるその背中は、かっこよくもあり、どこか寂しげにも感じました。

岐阜県では飛騨市に移住し「河合漁業生産組合」を引き継いでいただける方をお待ちしています。

たしかにここでのお仕事は簡単なものではないことでしょう。また、移住は人生において大きな決断となります。
しかし「河合漁業生産組合」での挑戦は、他にはない地の利や大規模な施設を活かし、大きく飛躍する可能性を秘めていると感じませんか?
あなたの自由な発想でこの地域をさらに盛り上げてください。

きれいな空気、きれいな水が流れるこの静かな山里で、地域の人々とふれあいながらゆったりと過ごす穏やかな日々を、魚の養殖業という“なりわい”を継ぐことを機に始めてみるのはいかがでしょうか。

興味を持たれた方はまず岐阜県の移住相談員にご相談ください。

岐阜県があなたの移住を全力でサポートします。