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【2019.12.7セミナー】「飛騨で面白く起業する」開催レポート

12月7日に清流の国ぎふ暮らしセミナー第5回「飛騨で面白く起業する」が、Visions LOUNGE Umedaで開催されました。

今回のセミナーゲストは、岐阜県下呂市で古民家ゲストハウス・ソラノイエのオーナーを務める中桐由起子さんと、下呂市の地域おこし協力隊で料理人の中村宙樹さんです。また今回はファシリテーターとして白川郷ヒト大学学長の柴原孝治さんにご参加いただきました。岐阜県最大の観光地でもある飛騨地方で活動しておられる方々に、現場でしか体験できない飛騨の魅力についてうかがいました。

 

ゲストスピーカー① 中桐由起子さん
(下呂市 ソラノイエ 農村滞在型の宿 オーナー)

中桐由起子さんは、岐阜県各務原市出身。大学進学後は都内のテレビCM制作会社に勤務していました。退社後は2年間オーストラリアとニュージーランドでのフリー生活を経て、2014年の春に下呂市地域おこし協力隊に着任しました。任期終了後も下呂市上原地域を拠点とし、「ソラノイエ 農村滞在型の宿」を運営しながら、地域PRの仕事などを行っています。ソラノイエは、2018年に中桐さんが地域の仲間と協力して古民家を改修しオープンさせた宿で、地域集落の中に人が行きかう場所、人や自然から学べる暮らしができる場所を提供しています。

中桐さん:「最初はそこまで具体的なことは何も考えていなくて、一番思っていたのは循環の一部として生きたいということだったり、ゼロから自分の暮らしを作りたいということでした。自分の思いと仕事と生活をどうやったら上手にまわしていけるのかなってところを考えながら暮らしていました。」

地域おこし協力隊として活動するなかで、中桐さんは自分には何ができるのか、自分はどんなことをしたいのか、上原では何ができるのかということについてとことん向き合いました。宿を作ろうというアイデアは、自然を相手にした事業で、かつ自分のいる環境・自分が持っているものを効率的に駆使してできるものは何かという観点から生まれたものです。中桐さんは、地元の人たちの協力も得ながら自分の理想の暮らし方を実現していきました。

ゲストスピーカー② 中村宙樹さん(下呂市地域おこし協力隊 料理人)

中村宙樹さんは、大学在学中から世界各地を廻り2004年には自転車でユーラシア大陸を横断したほどの生粋の旅好き。旅した先々で得た知識をもとに、イタリアンやエスニックといったジャンルの枠を越えた料理人として活躍しています。神奈川県で「無国籍料理店 宙」のオーナーシェフを勤めるなど、経験や実績を積んだ中村さんは、現在下呂市上原で「地賛地笑」と「百笑一起」を掲げ、地域おこし協力隊の活動をしながら、古民家を改修したお惣菜屋さんの開業を目指しています。また、下呂市の祭りと同級生から始まる地域おこしをテーマに参加するお祭り男としても活動しています。

中村さん:「移住した最初のころは速攻で起業しようと思っていたんだけど、協力隊の3年間でもっと他にやるべきことがあるんじゃないかって。この3年間で、10年分下呂で生活したと思えるくらい、とにかく沢山の人に会おうとしました。」

中村さんは、その言葉通り地域の人たちとの交流の場をとても大切にしてきました。地域の祭りに参加するようになったことで、地元の人たちとの対等な関係を築けたことを実感したといいます。持ち前のコミュニケーション能力で濃く広い交友関係を結んだ中村さんは、料理や祭り以外でも、地元の人たちと楽しめるアイデアを現実のものとするべく活動しています。人と人との距離の近さを実感できるのも田舎ならではのことかもしれません。

今回ファシリテーターを務めていただいた柴原孝治さんは大阪府出身。北海道の大学へ進学し、東京の大手通信会社へ就職しました。9年半後に、白川村地域おこし協力隊として、家族4人で岐阜県白川村へ移住。現在は一般社団法人ホワイエと古民家カフェ「アオイロ・カフェ」の2足のわらじ生活をしながら、白川郷ヒト大学の学長として若者と地域のハブの役割を担っています。白川郷ヒト大学は、2016年に開校した特定のキャンパスを持たないソーシャル大学です。白川村内外からの学生は、講座や合宿を通して自分自身と向き合ったり、田舎がもっている新しい価値を探し出したりすることができます。地域の外から来た人だからこそできること、民間事業だからこそできることを大切にしながら活躍している柴原さんは、筑波大学院の非常勤講師や清流の国ぎふ移住定住コンシェルジュも務めています。
柴原さんも2人のゲストと同じく地方で起業された1人ですが、地方の小さなマーケットでは1つの仕事で収入をまかなうのは難しいところがあるけれど、小さなマーケットだから足りていないものがあるので、いろいろと仕事になると話がありました。

下呂市役所移住担当の森本さんと、岐阜県地域振興課の荒川さんからの地域の紹介をはさんで、参加者とゲストの交流会がありました。地方で起業をすることについて参加者から質問があり、ゲストからリアルなお話をお聞きしました。地域とうまくやるために、自分の時間と地域の一員としての時間の使い方のバランスが難しいという話などがありました。

今回のセミナーは、全7回が予定されているぎふ暮らしセミナーの第5回でした。バイタリティ溢れた今回のゲストの方々のお話はどれも魅力的で、普通に生活している中ではなかなか聞けないようなものでした。飛騨地方といえば下呂温泉や白川郷などの観光がとくに有名ですが、実際にその地に住んで事業を起こした方、そこにかかわってきた方のお話を聞くことで、観光以外の側面の充実さを垣間見ることができたように思います。今後のセミナーでも、様々な「生の声」を聞く機会があると思うので、興味のある方は足を運んでみてほしいと思います。

(セミナーレポート 大学2年 R.O.)