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【7月10日セミナー】「移住して『こんなはずじゃなかった!』とならないために。子育て・地域付き合いの不安や疑問相談会」開催レポート

【7月10日セミナー】「移住して『こんなはずじゃなかった!』とならないために。子育て・地域付き合いの不安や疑問相談会」開催レポート

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岐阜で活動する人、岐阜で暮らす人を毎回ゲストにむかえてこれからの暮らしをイメージしたり、おもしろい人や地域とつながるイベント「清流の国ぎふ暮らしセミナー」。ほぼ毎月、東京、関西(京都・大阪)、名古屋で開催しています。
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  2018年7月10日に、清流の国ぎふ暮らしセミナー(名古屋会場)「移住して『こんなはずじゃなかった!』とならないために。子育て・地域付き合いの不安や疑問相談会」が、名古屋駅すぐの大垣共立銀行OKB Harmony Plaza名駅で開催されました。

移住を検討する際に気になることのひとつ、「地域付き合いや人間関係」。
「地域に馴染めるのか不安…」「地域付き合いって実際はどうなんですか?」という声に、移住歴1年の主婦と移住歴6年の地域の相談員のお二人が、等身大のお話をしてくださいました。

今回ゲストにお越しいただいたのは、岐阜県恵那市飯地町に移住した岡田綾子さんと、岐阜県垂井町に移住した太田宏美さん。
「がっつり田舎」に住む岡田さんと「ほどほど田舎」に住む太田さんの移住してからの驚きや戸惑い、また会場からの質問をお届けします。

「がっつり田舎」の恵那市飯地町と「ほどほど田舎」の垂井町

岡田さんが住む恵那市飯地町は、航空写真で見ると『ほぼ山しかない』場所で、人口が5月現在で623人、世帯数が252世帯という『がっつり田舎』。
それに対して、太田さんが住んでいる垂井町は人口約2万7000人、世帯数が約1万500世帯の『ほどほど田舎』です。

まず最初に、お二人から移住するまでの経緯を話していただきました。

岡田さん:「移住する前は栄に住んでいて、名駅にある商社で16年間OLをしていて、6年前に恵那市飯地町に移住しました。
結婚した主人が中山間地域でまちづくりに取り組む会社に勤めていたこともあって、田舎で地域づくりに関わりながら暮らせたらなと、お互いずっと思っていました。

「移住した時は地域おこし協力隊の恵那市版の『ふるさと活性化協力隊』を3年間やらせていただいて、その後まちづくり推進員という移住定住支援や空き家のことを担当する仕事をしています。

太田さん:「私はオーストラリアに長く住んでいて、2016年に日本に帰ってきて名古屋で仕事をしていましたが、結婚を機に昨年岐阜県垂井町に移住しました。元々は愛知県岡崎市の出身で、今はまったく環境が変わって、育児をしながら垂井町で暮らしています」」

お祭りは娯楽じゃない!?ここが違うよ都会と田舎!

まずは『がっつり田舎』に住む岡田さんが、移住して「こんなはずじゃなかった!」と思った3つの要素「自治会、お祭り、地域の管理」を紹介。

岡田さん:「飯地町は人口が600人しかも高齢化率が約45%という町という点でも、地域の管理は都会とは全然違います。

都会の自治会は情報伝達が中心で、回覧板が回ってきたり、普段の生活の中で影響はあまりなかったと思います。

でも田舎に来ると自治体の存在はすごく大きくて、地域の方針だったり、補助金の使い道だを決めたりと、地域のマネジメントを自治会がやっているようなイメージです。」

次に岡田さんが挙げたのが「お祭り」。
皆さんは「お祭りに参加できますか?」と聞かれて、皆さんはどんなイメージを浮かべるでしょうか?

岡田さん:「浴衣を着て行ってヨーヨー釣りとか行けばいいかな?と思うかもしれませんが、田舎のお祭りは娯楽要素が大きいものではなく、五穀豊穣や安全を町として祈願するという要素が大きいです。」

そして最後に岡田さんが挙げたのは「地域の管理」。ここでは、草刈りや清掃活動を地域住民で行うことを指します。

岡田さん:「最初にびっくりしたのは、持ち物を聞いたら『電動の草刈り機と、ショベルもスコップもあれば持って来て』と言われたことですね。そんなにがっつり本気なんだ…と思いました。」

太田さんも、田舎のお祭りについて次のように話します。
太田さん:「お祭りとか地域の行事は、すごく密着感があります。みんなで助け合って当番を色々やっている印象です。 初めてのことでよく分からないこともいっぱいあるので、周りの人に聞いて溶け込めるようにしています。」

移住者だからこそ喜んでもらえる。苦労だけじゃない人間関係

続々とお二人の口から「こんなはずじゃなかった!」エピソードが飛び出しますが、一方で、岡田さんは「お付き合いしていて良かった」と思うことについてこう話します。

岡田さん:「移住をして来て、自治会や行事に積極的に参加することはすごく喜んでもらえます。

一度だけ、飯地町で50センチくらい雪が積もって、車で外に出られないようなことがありました。

私の家は、飯地町の中でもとても山の中に入ったところで、わざわざ家に来ないと通らない道の先にあるのですが、その道をうちのために『困ってるだろう』って雪かきをしてくださって救助してもらったこともありました。」

太田さんも子育て環境について「田舎に住むと高齢者が多いってイメージですが、垂井町は子供もたくさんいます。お子さんがいる方だと2〜3人とか産んでる方もいて、すごくフレンドリーに『こうしたほうがいいよ』って教えてくれます。」と、都会とはまた違った人間関係の良さを話してくれました。

セミナーの最後には、グループに分かれて感想の共有や質疑応答をおこないました。

「こんなはずじゃなかった!と思ったエピソードを教えて」という質問に、岡田さんは

「プライバシーがないことです。軽トラですらみんな判別がつくので、大体どこで何しててるかみんな分かっているんです。

仕事が休みの日は、体が空いている時間と思われて『岡田さん今日休みやら?ちょっと頼みたいことあるんだけど』と言われることもあって、その辺りをやりこなすのに最初苦労しました。」と話し、苦労を重ねながら今に至る様子が伝わって来ました。

 

「清流の国ぎふ暮らしセミナー」は、名古屋・東京・京都・大阪で順次開催していますので、ぜひご参加ください!
レポート担当:古井 千景(大学4回生/岐阜県出身)