【公式】岐阜県への移住・定住ポータルサイト 千田崇統さん・薫子さん |移住者インタビュー|ふふふぎふ|岐阜県 岐阜県

interview

子どもがいる世帯だから
地域と関係を深めることができた

千田崇統さん・薫子さん

プロフィール

2009年にロンドンから美濃市に移住。

自然が豊かな場所を求めて岐阜県での暮らしを決意

留学やワーキングホリデーのためイギリス・ロンドンで生活していた千田崇統さんと、愛知県江南市出身の薫子さん。帰国した崇統さんと薫子さんは、岐阜県各務原市内にあった雑穀料理の店で出会いました。心身のバランスを考えた食事や自然との共存に関心があった2人は意気投合。結婚し、岐阜県内での生活を始めます。

ハローワークで見つけた、美濃和紙の里会館で紙漉き体験指導の仕事を始めた崇統さん。当初は、時間をかけて各務原市内から美濃市内まで通勤していました。当時、すでに子育て中だった夫妻は、「空気と水がきれいな、自然豊かな場所」をキーワードに、勤務先の近くで住まいを探しました。NPO法人美濃のすまいづくりの協力を得て、住む人を募集していた空き家に転居。勤務先にも近くなり、自然に囲まれた生活がスタートしました。「子育て世帯ということで、地域の方たちには安心して受け入れてもらうことができました」と薫子さんは振り返ります。

▲あたらしい小さな教室 童学校 ひらめきは、図書館に出かけたり、モノづくりをしたりと様々な内容があります。子どもたちの「したい!」ということを優先し、アイデアを生む力を引き出しています。

地場産業に関わり地域を理解しながら共存

美濃和紙の里会館を退職後、紙漉き職人が弟子を探していると、崇統さんに声がかかりました。修業を経て、師匠の工房「大光工房」の後を継ぐことになります。その際、師匠が自宅兼工房として使っていた一軒家を購入し、独立。移住後に生まれた2人の子どもも加わり、現在は6人家族。仕事や家事、育児等を手伝う薫子さんの友人と共に生活しています。

「ユネスコ無形文化遺産に登録された、本美濃紙をはじめとする、地場産品の美濃和紙。この仕事に就いていることで、地域でも認めていただくきっかけになりました」と薫子さん。子どもが少ない地域で、保育園や学校とのやりとりはとても細かく丁寧だと感じています。

「子どもが休んだ時などは、保育園の先生が自宅に保育園通信を持ってきてくれたこともあります」というように、一人一人と深いコミュニケーションが図れるのも田舎の特徴といえます。

▲あたらしい小さな教室 童学校 ひらめきは、図書館に出かけたり、モノづくりをしたりと様々な内容があります。子どもたちの「したい!」ということを優先し、アイデアを生む力を引き出しています。

地域を巻き込んで、一緒になって足りないモノ・コトを整えていく

薫子さんは、子どもたちに学校外の「学びの場」を提供するため、2017年7月にあたらしい小さな教室 童学校 ひらめき(2017年11月から法人化予定)を設立しました。現在は、主に美濃市が管理する旧古田家住宅を借りて活動しています。

ひらめきでは、子どもの「学び場」としての活動のほか、不登校や子育てに悩む保護者、同じ思いを持つ大人の出会いの場になれたら、という思いで活動しています。

「学校に行くことも大切だけれど、学校以外の選択肢も与えたい」という薫子さん。自然があり、地域との連携が深い美濃市で、子育て環境をさらに整えていくには何が必要か。常にアイデアを出しながら、前進しています。千田さん夫妻は笑顔を見せながら、地域、行政が一緒になってできる子育て環境の整備に力を注いでいます。

千田さんに聞きました!
移住に関する情報をどうやって収集した?

NPO法人美濃のすまいづくりの情報を確認しました。

移住に関して大変だったことは?

大変なことはありませんが、不登校児に対する理解やサポートが広がるとうれしい。認可外の学び場が増えるといいです。

現在の住まいは?

美濃和紙の師匠が暮らしていた家屋を購入しました。

現在の仕事は?

夫は、美濃和紙を漉き、妻は手伝うかたわらあたらしい小さな教室 童学校 ひらめきを立ち上げました。

これからの夢は?

有志でつくっていただいた、あたらしい小さな教室 童学校 ひらめきのパンフレットがもうすぐ完成するので、配って、新しい仲間が増えて、みんなの手で教室をつくり上げていきたいです。