【公式】岐阜県への移住・定住ポータルサイト 伊藤和徳さん |移住者インタビュー|ふふふぎふ|岐阜県 岐阜県

interview

自然豊かな地で、
家族一丸となって農作物を育てる幸せ

伊藤和徳さん

- 有機農家

プロフィール

「自然に近いところで、暮らしたい。仕事をしたい」と思いながら日々を過ごす中で、有機農業に出会い、その実現に向けて2010年に有機農法を推奨する白川町黒川へ移住を決意。その後、妻となる純子さんに出会い2人の子どもに恵まれて現在は一家4人で生活する。山々に囲まれた自然豊かな地で、家族一丸となって農作物などを育てている。

岐阜県南部に位置する、加茂郡白川町は東濃ひのき白川茶も有名なまちです。愛知県春日井市で育った伊藤和徳さんは「自然に近いところで仕事をしたい」という思いを有機農業に託し、加茂郡白川町に移住したそうです。現在は、有機栽培の農作物を栽培・出荷する「和ごころ農園」を運営する伊藤さんにお話をうかがいました。

移住前はどこでどのようなことをしていましたか?

もともと名古屋市で、浄水場設備の研究開発などをする仕事に就いていました。子どものころから環境問題に関心があって選んだ仕事でしたが、事務が多くて「もっと自然の中で働きたい」と思っていました。

移住のきっかけは何ですか?

環境問題に興味があったので、環境に関わる仕事をしたいと思っていました。でも前職では、対処療法的にいかに汚れた水を薬や新しい技術できれいにするかが目標のため常に疑問を抱いていて……。「自然に近いところで、暮らしたい。仕事をしたい」と思いながら日々を過ごす中で有機農業に出会い、それを実現するために移住を決めました。

移住の決め手は何ですか?

岐阜県内で開催されていた農業体験イベントに参加したり、農業関連の講演会へも足を運び、知識を蓄えていきました。会社を辞めてから山梨県の生産者のもとに住み込み、農業イベントで知り合った一家を頼りに2010年に有機農法を推進している白川町へと移住しました。その当時から有機ハートネットという有機農業にチャレンジしているグループが白川町にあり心強かったとのも大きいですね。
大学時代に母親を病気で亡くし、健康な食生活の大切さを痛感したことも有機農業を選んだことに深く結びついています。

どのようなプロセスで移住しましたか?

名古屋で知りあった方のご縁が次々とつながって白川町に行き着きました。地域の方に空き家を斡旋してもらい、大家さんと直接やりとりをして住まいも決めました。

利用した支援制度や補助金はありますか?またどのように情報を入手されましたか?

支援制度や補助金は利用していません。

移住してまずはじめにしたことは何ですか?

有機農業をやりたくて移住を決めたので、有機農業をはじめる準備をすぐに進めました。

▲自然の美しさを感じられる、里芋の葉にたまった雫は伊藤さんの好きな風景の一つ

現在はどんなお仕事をされていますか?

有機農業です。1日のスケジュールはまさに農家のスケジュール。日の出とともに畑に出て野菜を収穫し、夜は夜で事務仕事やお客様とのやりとり、SNSで情報発信をしたりとシーズン中は毎日忙しく過ごしています。

▲旬の野粟を詰め合わせた「お野菜BOX」。契約販売で毎週、各家庭へ届けています

 

どんなときに岐阜に移住してよかったと思いますか?

白川町黒川の地域のつながりや人とのご縁を感じるたびに、移住してよかったなと思うところはあります。

地域とのつながりはありますか?

小学生と保育園に通う子どもが2人いるため、学校行事のお手伝い、保育園児向けにサツマイモの植え付けから収穫までのサポートがあったりするので。地元の消防団に入って、消防団活動にも積極的に参加しています。

岐阜に移住して驚いたことはありますか?

特にありません。

住んでいる地域の魅力を教えてください。

人のあたたかさですね。よそから来た人をあたたかく迎えてくれる風土があるんだと思います。それに自然のゆたかさや水の美しさも魅力です。

お気に入りの場所があれば、好きな理由とともに教えてください。

温泉がいいですね。特に近所の下呂温泉は泉質がよくておすすめです。

岐阜のお気に入りの食べ物を教えてください。

栗きんとんです。

岐阜で好きな季節はいつですか?

農業をやっていると春の草花が芽吹く季節は「これから一年が始まるぞ」と感じられて好きです。

休日はどのように過ごされていますか?

普段忙しいので、休日は子どもたちと遊んだり、どこかに連れて行ってあげたりしています。

子育ての環境はいかがですか?

保育園は、のびのびしていますね。、小学校は1学年10人〜15人の少人数制のため、先生の目がよく届くし、行事があっても全員で役割分担して成し遂げている様子がすばらしいです。
家の周辺は自然に囲まれていて、それらがあっという間に子どもたちの遊び道具に変わるんですよ。こういう自然が豊かな里山での子育てにとても満足しています。

移住を検討されている方に一言お願いします。

岐阜県では都市部から山奥の田舎までいろいろあります。その中でも田舎を検討されている方は、「その村に入っていく」意識を持って積極的に地元の方と関わるようにされるといいですよ。空き家などはタイミングやご縁もありますし、ぜひそういったご縁とか偶然の出会いをキャッチできるといいですね。