【公式】岐阜県への移住・定住ポータルサイト 山崎清正さん |移住者インタビュー|ふふふぎふ|岐阜県 岐阜県

interview

飛騨地域に足を踏み入れた瞬間に
試着した服がぴったりだったような心地よさを感じました

山崎清正さん

- 会社員

プロフィール

1964年生まれ、東京都出身。東日本や熊本での震災を目の当たりにして、50歳をめどに終の住処として過ごせる場所を探しはじめた時に体感した空気感が決め手となり飛騨市への移住を決意した。2年間の準備期間中に、人とのご縁をつないで足元を固め、本格移住。現在は建設会社の作業員として冬は雪国に欠かせない除雪作業を担当している。

岐阜県の最北端に位置するまち、飛騨市。面積の大半は山林で、1,000m以上の山々が数多くつならなり、冬場は雪が多い地域として知られています。東京都出身の山崎清正さんは整体師として勤務していました。自分が本当に求めているくらしを実現できる終の住処を探したところ、飛騨市の居心地の良さに触れて移住を決意したそうです。現在は、建設会社の作業員として働く山崎さんにお話をうかがいました。

移住前はどこでどのようなことをしていましたか?

東京で整体師の仕事に従事していました。

移住のきっかけは何ですか?

東日本や熊本での震災を目の当たりにして、50歳をめどにこれからの人生について改めて考えるようになって……。自分が本当に求めているくらしを実現でき、終の住処として過ごせる場所を探しはじめました。

移住の決め手は何ですか?

飛騨地域に足を踏み入れた瞬間に、体感した空気感といいますか……。感覚的なものであるため、言語化するのは難しいのですが、あえて例えるなら「試着した服がぴったりきた」ような、「自分が淡水魚であることを知らずに、海に住んでいた魚が川に戻ってきた感じ」のような。

他に候補地はありましたか?

長野県です。当面は東京都の2拠点居住にするつもりでしたし、登山好きなため馴染みがありました。長野県のもつ雰囲気と、移住者を受け容れる土壌がすでにできあがっていると感じていたので。

どのようなプロセスで移住しましたか?

まず物件を契約し、必要なリフォームを実施。2年間月1回のペースで訪れて地元のコミュニティとの関係を構築して。いろいろな環境が整ったタイミングで完全に移住しました。

利用した支援制度や補助金はありますか?またどのように情報を入手されましたか?

岐阜県と飛騨市の移住者支援のリフォーム補助制度を利用しました。岐阜県はふるさと回帰支援センターの岐阜県窓口に、飛騨市については市役所地域振興課の窓口で情報を入手しました。

移住してまずはじめにしたことは何ですか?

2年間で培ったネットワークを使い、地域のみなさんと(これまでの参加者延べ280人!)自宅の庭でBBQをしました。さらにネットワークを拡げ、得た情報を元にいろいろなイベントに顔を出すようにしていましたね。

現在はどんな仕事をされていますか?

建設会社で作業員として勤務するかたわら、自宅や出張で整体をしています。雪の季節は夜中の12時に起床し2時には出社し、夕方4時まで除雪作業をします。雪国のくらしを守る大事な仕事です。

仕事はどのように見つけましたか?

地元の友人による紹介です。

どんなときに岐阜に移住してよかったと思いますか?

朝起きて窓の外を見たとき
山岳地帯の気候を体感するとき
深い広葉樹の森の美しさに思わずため息が出るとき
叫びたくなる程美しい自然の中で写真撮影しているとき
溢れ出す雪解け水で淹れたコーヒーやその水で炊いた米を口にするとき
豊穣な米と水から造られた日本酒と飛騨牛のBBQを肴に地元の仲間とのむとき
山の稜線の上に広がる星空を見上げたとき。

地域とのつながりはありますか?

市内に限らず、飛騨地方全体でつながりがあります。

岐阜に移住して驚いたことはありますか?

同じ県内でも移動に3時間近くかかること
店舗の駐車場の広さ
ゴキブリがいない(飛騨地方)
騒音がない
庭にカモシカが来る
時々、クマが路上を歩いている
銃声がする(猟銃)
エスカレーターがない(飛騨市内)
ホイールローダーが橋から雪を落としている
寺社の多さ
立派な公民館

住んでいる地域の魅力を教えてください。

もともと鉱山で栄えたまちであるがゆえに、移住者が多い。そのため移住者にとても寛容で、協力的だと思います。

お気に入りの場所があれば、好きな理由とともに教えてください。

飛騨地方はどこも魅力で溢れています。

岐阜のお気に入りの食べ物を教えてください。

クマ汁ですね。

岐阜で好きな季節はいつですか?

どの季節も好きで選べません。

夏は
木蔭を走る風の爽やかさ、
水田に映る青空と満月
流星群のようなホタルの群れ
耳をつんざくカエルの鳴き声

秋は
地球上のすべての色彩を集めたような紅葉
黄金色の稲穂が揺れる土手に咲く彼岸花
昆虫たちの奏でるフィルハーモニー
空いっぱいのいわし雲

冬は
ミラーボールのように瞬く星空
薪ストーブで火照ったカラダにビールを流しこみながら眺める雪景色

春は
屋根から落ちる雪の音、
雪をかきわけて顔を出すフキノトウ
弾ける春の動植物たちの息吹
日に日に延びる日の長さ

休日はどのように過ごされていますか?

イベントや森に出かけて写真撮影をしています。

移住を検討されている方に一言お願いします。
  • 雪国への移住を検討されている場合、雪が降った時の駐車場所や車道への出入りなど、綿密にシミレーションすることがとても重要です。
  • 候補地が決まったら、事前に何度も訪れて人脈を構築し、その自治体ではなく住居のある自治会単位の特徴も把握しておくことをお勧めします。
    祭りが盛んな地区では祭りの役があたり大変な思いをすることも。祭り以外の役(消防団員等)もすぐには引き受けず、しばらく見極めた方が無難。一度引き受けると辞めさせてもらえない。
  • 都会から移住してくる場合は、時間の感覚が相違している点も理解しておくべき。

    明るい未来だけではなく、起こりうる問題も可能な限り具体的に明文化して検討しておくことが大事です。

出身地と岐阜を比べると、どのような違いがありますか?

圧倒的に低い人口密度
圧倒的な自然環境
広い土地