【公式】岐阜県への移住・定住ポータルサイト 長谷川優美さん |移住者インタビュー|ふふふぎふ|岐阜県 岐阜県

interview

幼い頃からの郡上市への思いを就職で実現、
山と人をつなげる夢を追いかける。

長谷川優美さん

- 郡上市職員

プロフィール

1992年生まれ、愛知県出身。7歳の時に訪れたひるがの高原をきっかけに自然豊かな郡上市にあこがれを抱くように。大学卒業後はかねてから希望していた林業の世界へ。同時に郡上市美並町へ移住した。「もっと外の人と関わり、山と人とをつなげられる仕事をしたい」との思いが強くなり、2020年からは郡上市の職員として勤務している。

郡上市は、岐阜県の中部に位置する自然豊かなまちです。夏になると全国的にも有名な郡上踊りや白鳥踊りという大きいイベントが開催され、一年を通して見所があります。
愛知県大府市で育った長谷川優美さんは、大学卒業とともに岐阜県郡上市の企業へ就職。自然な流れの移住となりました。現在は、郡上市の職員として働く長谷川さんにお話をうかがいました。

移住前はどこでどのようなことをしていましたか?

愛知教育大学の学生です。入学時は教員を目指していたため、在学中に小学校から高校までの数学の教員免許を取得しました。クラブ活動にも力を入れて……。充実した学生生活でしたね。

移住のきっかけは何ですか?

7歳の時に初めて訪れた「ひるがの高原」をきっかけに、自然豊かな郡上市が大好きになり、長い間あこがれていたまちでした。林業へ就職するなら「林業に力を入れている岐阜県でやりたい」と、岐阜県内で会社を探すことにしました。
当時は山づくりに興味がありました。そのデザインに関わるには、自社で山を所有している会社に入る必要があったんです。その後、郡上市美並町にある有限会社古川林業に就職することになりました。岐阜県以外は考えられなかったですね。

どのようなプロセスで移住しましたか?

大学在学中に古川林業にお話を聞きに行き、そのまま就職が決まりました。社長から大家さんを紹介してもらい、そこに住む運びとなりました。

利用した支援制度や補助金はありますか?またどのように情報を入手されましたか?

移住者への補助金はあったようですが、存在を知らず、利用していません。

現在はどんなお仕事をされていますか?

古川林業では木の伐倒や重機の運転など現場作業全般に関わっていました。個人的に郡上市内の林業グループにも所属し、子ども向けの林業体験や授業を通して林業の仕事内容や林業が抱える問題を説明し、今起きている問題は林業界だけのものではないと訴えてきました。
そうした活動を通して、もっと外の人と関わり、山と人とをつなげられるような仕事をしたいと感じ、郡上市の職員として働くこととなりました。

仕事はどのように見つけましたか?

森の仕事ガイダンスに参加したときに、森林公社( 現在の「森のジョブステーション」)に私が探している条件とあう会社を教えていただきました。

どんなときに岐阜に移住してよかったと思いますか?

山と川があって自然豊かなところです。夏になれば郡上踊りや白鳥踊りなどの大きいイベントもあって、一年を通して見所が満載です。愛知県から友達が遊びに来てくると、いつもみんなが喜んでくれて……。そのたびに、郡上に移住して良かったと思います。
空気がきれいだから、星もよく見えます。美しい景色を見たとき、山の香りを吸い込んだときに素敵な場所に住んでいると実感します。

地域とのつながりはありますか?

自治体に加入していないため、地域との深いつながりは特にありませんが、数軒のご近所付き合いはあり、野菜やおかずを分けていただいたり、困っているときに助けていただいたりと、本当に良くしてもらっています。
郡上市内の林業グループや猟友会との関わりでつながった人もたくさんいます。郡上にはおもしろい活動をされている方がたくさんいて、さまざまなイベントが開催されています。そういうところに顔を出せば、地元の方や移住してきた方に自然に触れ合えますよ。

岐阜に移住して驚いたことはありますか?

郡上に限ることかもしれませんが、地域の強い結びつきを感じました。地元愛知県と違い、まったくの他人はここにいないと感じます。市民の地域愛と、みずからで郡上を創る意思の強さに驚かされました。それこそが郡上のおもしろさにつながっているのかもしれません。

住んでいる地域の魅力を教えてください。

郡上市は7つの村が合併してできたこともあり、郡上のハワイと言われ雪の少ない美並町から豪雪の高鷲町まで、土地の広さが特徴です。おかげで魅力もたくさんあります。
どの地区でも、自然が豊かで文化が根強く残っています。お祭りなどの伝統行事はとても大切にされていて、なかでも郡上踊りは夏が近くにつれて、人々がそわそわするのがわかります。そして何より人が魅力です。つながりが強く家族のようなまとまりを感じます。

お気に入りの場所があれば、好きな理由とともに教えてください。

ひるがのは、今でもずっとお気に入りの場所です。移住も考えています。予定です。空気が違うんです。広がる牧草地や山々の景色を見ているだけで満足ですね。何回行っても「やっぱりここだ!」と思います。好きだから好きだとしか言えません。ぜひ行ってみてください。

岐阜のお気に入りの食べ物を教えてください。

ケイちゃんです。キャベツと焼くだけなのに、とてもおいしいです。お店で食べてもいいですが、人が集まったときは鉄板でケイちゃんを焼いて食べると盛りあがりますね。

岐阜で好きな季節はいつですか?

夏です。濃い青と真っ白な入道雲のコントラストが美しく、ずっと空を見ていたいです。郡上の夏は、懐かしいような、表現しがたい魅力があります。

休日はどのように過ごされていますか?

外出するなら、ひるがのやお気に入りのカフェに行きます。基本インドアなため、家でアニメ見たり漫画読んだりしていることも多いです。
買い出しや家事など、休日にやらなければいけないことも多いので、自由時間は限られます。

移住を検討されている方に一言お願いします。

郡上、おもしろいところですよ。特に新しいことを始めたい方におすすめするエネルギッシュなまちです。地元の人と移住者がタッグを組んで活動する「郡上カンパニー」という制度もその一例。郡上は移住に力を入れているため、さまざまな制度を活用してください。
郡上の一人とつながれば、必ずそこから次の出会いが生まれ、新たな魅力が発見できると思います。まずは一度、郡上に足を運んでみてほしいです。

出身地と岐阜を比べると、どのような違いがありますか?

山に囲まれていて川があって……自然が豊かです。その恩恵なのか、この土地で生きるという意識が高いように感じます。人々のつながりも強くて。だからここで生まれ、培ってきた文化を大事にするのだと思います。
私の出身地は、土地や市民としての意識が低かったため、その点に違いがあると思います。