【公式】岐阜県への移住・定住ポータルサイト

岐阜城の城下町にあり、旅館や料亭、町家の並ぶ街並みが美しい岐阜市。毎年5月から10月に開催される長良川鵜飼の時期には世界中から多くの観光客が訪れるまちです。愛知県名古屋市で育った河口郁美さんは思い描いていた町家に偶然出会い、移住を決意。浴室の改装や家全体の改装を加えて住みやすい環境を徐々に整えながら、文化が豊かな岐阜での暮らしを満喫しているそうでうす。そんな河口さんにお話をうかがいました。

移住前はどこでどのようなことをしていましたか？

地元の名古屋で平日は会社員として働き、週末は結婚式場などで着付師として働いていました。

移住のきっかけは何ですか？

岐阜にある主人の実家に帰省するたびに岐阜駅でレンタサイクルをして、柳ケ瀬や川原町周辺のお店に通ったり楽しんでいました。偶然にも賃貸の町家を見つけたのがきっかけとなって移住を決意しました。

移住の決め手は何ですか？

神社仏閣と料亭が立ち並ぶ趣のある町並みに魅力を感じました。近所の公園では夕方になると夜市として農家が野菜を販売したり、近隣に現メディアコスモスの建設予定があって……。毎日がより一層充実するすてきな情報を収集したことです。

どのようなプロセスで移住しましたか？

「貸家」の看板を見てすぐ不動産屋に電話して。その流れで内覧も済ませました。

利用した支援制度や補助金はありますか？またどのように情報を入手されましたか？

ありません。移住促進該当地域でしたが、耐震住宅である必要があったため町家は対象外でした。

移住してまずはじめにしたことは何ですか？

大家さんにユニットバスの自費改修の了承を得たので、移住前から改修工事目的で定期的に通っていました。(主人の兄が大工だったので改修を依頼)
引っ越してきて住んでみると、床があまりにも傾いているため即引越を考えるほどで……。自費で水回りを改修しているため、なんとか生活するために床を水平にする工事を大工の義父に依頼して、ようやく住めるようになりました。住める環境に整えるまでが本当に大変でした。

現在はどんな仕事をされていますか？

長良川流域の観光やまちづくりに取り組むNPO法人ORGANに勤務。「長良川デパート」「長良川てしごと町家CASA(和傘CASA)」「ORGANキモノ」などの事業で接客や取材対応をしています。

▲長良川デパート湊町店に並ぶ着物や和装小物は、河口さんのセレクト

仕事はどのように見つけましたか？

引っ越した町家と同じ町内にORGANの事務所(兼代表蒲の自宅)があり、自然な成り行きで今があります。

どんなときに岐阜に移住してよかったと思いますか？

美しい川や山のおかげで豊かな文化が息づいていて魅力・興味が尽きない。

地域とのつながりはありますか？

岐阜の伝統と観光に関わる手前、仕事上でかなり深くつながっていると思います。

岐阜に移住して驚いたことはありますか？

歩ける範囲にスーパーがないこと。移住して5年間も車を持っていなかったため、自転車かバスのみの生活は正直とても不便でした。やっぱり車がないと困ります。

住んでいる地域の魅力を教えてください。

岐阜城の城下町にあり、旅館や料亭、町家の並ぶ街並みが美しい。
目の前に美しい長良川と長良川鵜飼の風情を楽しめる。
おいしい飲食店がたくさんある。
趣味嗜好の近い同世代の仲間がたくさんいる。

▲長良橋から眺める長良川の風景が河口さんお気に入りのスポット

お気に入りの場所があれば、好きな理由とともに教えてください。

長良川の川原で焼き芋。きれいな長良川と目の前の岐阜城を眺めながらの焼き芋は格別においしい。この環境が家からすぐ近くの場所にある贅沢を感じます。この経験が原風景として育つ岐阜の子どもたちを羨ましく思います。

岐阜のお気に入りの食べ物を教えてください。

ジビエ。義父が猟師のため、自宅の囲炉裏で鹿、猪、鴨、山鳥など食べられる贅沢！

岐阜で好きな季節はいつですか？

春と秋。自然が豊かなため、自然の移り変わるさまは何物にも代えがたい美しさで溢れています。

休日はどのように過ごされていますか？

休日も仕事をしています。仕事なのか趣味なのか境がわからなくなる業務内容なので、常に仕事に繋がることを考えています。

移住を検討されている方に一言お願いします。

どこへ行くにもアクセスしやすいですね。豊かな自然のおかげでとても心地よく住みやすいので、おすすめです。

出身地と岐阜を比べた場合、どんな違いがありますか？

名古屋からJRで20分という距離にありながら、自然環境も食文化もまったく違います。その違いがとてもおもしろく魅力的だと感じます。